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今日はヨーロッパで古くから用いられている、

格言についてお話をしてみたいと思います。

それは、“ゆっくりいそげ(ラテン語:Festina lente)”

という格言です。

 

良い結果により早く至るためにはゆっくり行くのが良い

という意味でアウグストゥス皇帝がこの言葉を好み

モットーとしていたことが知られております。

近年ではバラク・オバマ大統領がこの言葉を愛好しています。

 

社会人の出会いでは、いろいろな人や場面での

競争が毎日のようにあります。

あなたも、ライバルとの競争に勝てば、意気が上がり

上司や取引先から評価されると嬉しくなりませんか?

 

この言葉は、自分が好調の時に、

決して有頂天にならないように戒めてもいます。

武田信玄の言葉に、「戦いに勝つということは、

五分を上とし、七分を中とし、十分を下とする」

という言葉があります。

 

世間一般の考えでは、戦った相手には、

結果が五分五分より七分三分のほうがよく、

七分三分よりは100%圧勝のほうがいい

思いませんか?

 

しかし、武田信玄はそうではないと言っているのです。

その理由は、五分だとその後に励みが生じる

七分だと怠りが心に生じる、十分だと驕り慢心

生じるからだと言うのです。

 

たしかに、驕った心や驕った振る舞いによって、

一時の栄華から滅亡していった人や国は、

歴史上、洋の東西を問わず数多く存在します。

 

社会人の出会いは、ゆっくり急ぐ人が大成する

社会人の出会いは、二者択一から逃げる選択あり

私のサイトでは、ちょっと変わった生き方で、

自分の日常を振り返ることも大事だと思っています。

この2つの生き方を眺めてみましょう。

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社会人の出会いは、ゆっくり急ぐ人が大成する

あなたが、会社の中で営業成績が一番になったり、

同期の中で誰よりも早く課長になったりしても、

決していい気にならないことが肝心です。

役付きになって、途端に態度が大きくなって、

横柄な口をきく人を今までたくさん見てきました。

 

そういう人が周囲から尊敬されたり、そのまま上に

昇進した試しはほとんどありません。

世の中、妬み嫉みが蔓延しているとは思いませんが、

仕事は、あなた一人でできるわけではありません。

周囲への感謝の気持ちを忘れてはなりません。

 

ビジネスも人生も、今この瞬間で終わるわけではありません。

あなたが成果を上げたり、評価されたことは

素直に喜べばいいと思います。

 

それと同時に、自分のこれから先のことついても

いをめぐらし次の手を打つように思考を変える

ことも、仕事をする上では忘れてならないことです。

 

十五戦十五勝を目指すのも一つの選択ですが、

八勝七敗でいいというのも選択肢の一つです。

そのあたりのことは、あなたの資質やおかれている

環境・条件を勘案したり、目標やテーマ別に、

頭を切り替え切り替え、進んでいったらどうでしょう。

それこそ、格言通り「ゆっくり急げ」です。

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社会人の出会いは、二者択一から逃げる選択あり

社会人の出会いでは、どんな決断にも、

どんな実行にも、必ずリスクが伴います。

ここにAという案があったと仮定すると、

そこにはすでに二つのリスクがあるのです。

 

・A案を採用するリスク

・A案を採用しないリスク

ということになると、多くの人にとっては

どちらのリスクが小さいか」を基準にして決定!

そして、現状維持、事なかれ主義が蔓延です。

 

しかし、リスクにもいろいろあって、

次のようなことが考えられます。

・リスクは大きく、成果は小さい

・リスクは大きいが、成果も大きい

・リスクは小さく、成果は大きい

・リスクは小さいが、成果も小さい

 

ということになれば、どれがベストかハッキリします。

そうしたら、A案を採用するかしないか決める前に、

A案をできる限り「リスクは小さく、成果は大きい」

の条件に近づけるよう修正するなり、

代案を考えることのほうが先なのではないでしょうか。

「YES」でも「NO」でもない選択

私たちは、何かを決定しなければならない時、

目の前にあることに対して

「YES」か「NO」かを決めなければならないという

“強迫観念”にとりつかれます。

 

「こちら対あちら」「自分対他人」「長期対短期」

「右対左」「保守対革新」「被害対加害」

「質対量」「理念対財務」「勇気対思いやり」

……え上げたら切りがない“対立”思考です。

ビジネスを含めたどんな環境下でも

蔓延している状況です。

 

どの状況もこんな状況の中では、組織内に

典型的なジレンマを生み出してしまいます。

第3の案を生み出すリーダーシップがなければ、

どちらかだけを生かす、もしくは解決策もないまま傍観する、

または妥協することになります。

 

妥協するということは、当事者が双方の利益の

一部を譲り、犠牲、もしくは放棄するということです。

小さなWin-WinがややもすればLose-Loseになります。

双方の関係は弱まり対立はいずれ再燃するでしょう。

 

歴史上の偉大な人物たち(キング牧師、ガンジー、坂本龍馬)は

二者択一思考ではなく、第3の案によって偉大な業を成し遂げました。

現在のビジネスにおける成功も第3の案というパラダイム

眺めてみると、多くの事例を見出せます。

 

「決定」はしなければならないものです。

それも、できるだけ早いほうがいいのです。

しかも、もっと頭を柔らかくして、

目の前の「二者択一しかない」という

「呪縛」から解き放たれることです。

 

リーダーとして、第3の案を生み出す原則とパラダイム

必要なスキルを身につけ、それを習慣として

人格的な強さを形成していく。

そういう人が仕事人として尊敬され、

リーダーにもなれるのです。

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